「JAPAN PACK 2011」281社1836小間規模で開催
2011.09.22
日本包装機械工業会は、アジア最大の包装機械展「2011日本国際包装機械展(JAPANPACK 2011)」を2011年10月18日〜21日までの4日間、「さらに、か・え・る」をテーマに有明・東京ビッグサイトで開催する。国内外(海外13ヵ国)から281社1836小間規模で開催されるもので、包装機械を中心として、食品製造から包装(計量/計数・充てん・小箱詰、上包・シール・ラベル貼・バンド掛/ひも掛・検査・印字・ケース詰・運搬)工程までの機械、装置・システムが集結した展示会である。
近年、少子高齢化が進む内需では、従来の慣習や生活様式が大きく変化しつつある。それにもとない包装機械や食品機械に対するニーズは多様化しており、特に食の安心・安全対応、環境対応、機械の安全・衛生対応などのニーズが高まっている。こうした多様かつ新しいニーズに応えた機械・装置などの開発機種が展示される。
今回開催では、包装機械を中心とした食品機械や部品、国内外包材、ロボットなど出展製品ごとにゾーン分けされており、来場者が目的の製品を探しやすい会場構成となっている。またゾーンごとの講演会や出展社プレゼンテーションの開催、定評のある相談コーナーの設置など企画されており、包装ユーザーが抱える"諸問題の解決の場"として、最大限に活用できる展示構成となっている。
◎"JAPAN QUALITY"をアピール
主力展示となる包装機械は119社、1175小間で、環境保護に対応した静電シールや省資源化、電力消費量を削減した省エネルギー仕様の機械などが目立っている。近年の顕著な傾向でもある、GMP・バリデーション基準やHACCPに対応した衛生的な仕様、多品種少量生産に対応したフレキシブル性などはさらに顕現化している。
また搬送・陳列・移載にロボットを採用したシステムや機械・設備に効率化(高能力化)、小型化、軽量化に止まらず、シンプルな構造を志向したコストパフォーマンスなどの様々な機械・装置は見どころの1つである。その点では、包装・流通関連機器、検査機・試験機、環境機器などの出展が目立っており、包装機械に次ぐ出展規模(87社358小間)となる。
また、同時併催として様々な企画が設けられており、「特別講演会」や「出展社プレゼンテーションセミナー」「JapanPackAwards2011」「インターナショナルレセプション」などが注目される。震災以降大きく変化する環境にも応え、同工業会では会期中の消費電力を従来比で25%削減する意向である。
「JAPANPACK 2011」の開催について、実行委員長の本多宗隆氏は「国内包装機メーカーの誇る"JAPAN QUALITY" を、被災地の復旧・復興に役にも立てたいと思うとともに、グローバリゼーションの進展の中で海外にも積極的に発信していきたいと思います。リーマンショックや大震災による厳しい経済状況の中で、今開催が世界に先駆けて次世代マーケットの創出の活力となることを願って止みません。国内外問わず、確実にシフトしつつある新しい価値観を体現する役割を、日本の包装産業が担っていると思っています。その意味で、当展示会に期待いただくとともに是非、会場に足を運んでいただければ質の高いビジネスマッチングが数多く実現するものと確信します」と語る。同工業会では会期中、国内外から約9万人の来場者を見込んでいる。