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ニュースフラッシュ

味の素:バングラデシュに販売法人を設立

2011.09.21

 味の素は、バングラデシュにコンシューマー向け調味料・加工食品事業を担う販売法人を設立したことを発表した。新会社の設立により、南アジア地域の市場開拓を推進したい考えである。「味の素」の販売から開始し、風味調味料や加工食品(即席麺等)までの幅広い商品展開を見据えている。現在、包装工場(Repacking)をダッカ市内の工業団地に建設準備中で、2012年6月の稼動の予定である。同社では、2016年には売上高約30億円を見込んでいる。
 2011〜2013年中期経営計画では、確かなグローバルカンパニーとなるため、海外コンシューマー事業の強化・伸長を基本方針として掲げており、既存事業を強化するとともに新地域・領域へのチャレンジを計画している。
 バングラデシュでは、2003年度からシンガポール味の素社が市場開拓を始めており、継続的に販売が伸長している。現在の人口は約1.6億人で今後も増加が見込まれ、市場成長が期待されている同国での事業強化を推進するために拠点を設立したものだ。
 米を主食とし、豆スープや野菜カレーが食されていることから、料理にうま味調味料「味の素」はよく合うようだ。同社の調べでは、豆スープを使って「味の素」が入ったものと、入っていないものとの味の比較をしたところ、95%の人が「『味の素』が入った方がおいしい」と評価したという。
 新会社のスタート時は、インドネシア味の素社から「味の素」を輸入・販売し、アセアンの現金直売ノウハウを活用するとともに、マーケティング活動の強化を図ることで、コンシューマー市場での調味料No.1を目指す意向である。
 
(※)バングラデシュの人口は今後、年2%の伸長が予想され、2025年には約2.1億人に達する見込み(2011年、国連推計)。