《編集部発》「JAPANPACK 2011」課題多きスタート
2011.10.18
厳しい現実を認識し、それに対処していくことがいかに難しいことか。
本日、我が包装産業を代表する展示会「JAPANPACK 2011」が開催した。ご多分に漏れず厳しい経済環境を反映した内容である。だが、私はそのことを悲観する必要はないと思う。なぜなら「ピンチこそがチャンス」であるからだ。
ただ、それには1つの大事な条件がある。それは、その厳しい現実を直視することであり、その認識を共有することだ。なぜなら、現実を離れて未来はなく、1社で成し得ることは限られているからだ。
本誌「Jpackworld」は、本日のレセプションで心ある幾人かに訴えた。「このままでいいのでしょうか。現実を余所に美辞麗句で飾って、未来はあるのでしょうか」と。その答えとして「専門誌として苦言を呈してください」と言われた。
「果たして苦言を呈して何になる。疎まれるのが精々で、改善になるとは思えない」との自問自答の上、「それではこれまでと変わらない」と思い、あえて苦言を述べたい。
ここが潮目である。このままでは包装産業に明日はない。厳しい現実に対峙して、それをそのまま言葉にすべきである。それが、明日への力となるのだから。出展社の中には、すでに足を踏み出している企業も少なくない。それらの企業の心を1つにまとめて環境をも動かす大きな力と変えてゆくのが、主催者の使命であろう。もう通り一遍の在り来たり(差し障りのない)の話にはうんざりだ。
本音で勝負しよう。それだけの潜在力は、我が包装産業には十二分にある。そう確信するのは本誌だけでない。今こそ、なりふり構わず立ち上がる時ではないか。現実はそれを告げているに過ぎない。包装産業を愛すればこそ...。