• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > サントリー:民間企業初のリチウムイオン電池搭載型電気バス

ニュースフラッシュ

サントリー:民間企業初のリチウムイオン電池搭載型電気バス

2011.10.24

n_20111024_04.jpg サントリーホールディングスは、「サントリー天然水南アルプス」の白州工場・白州蒸溜所(山梨県北杜市)の工場見学用にリチウムイオン電池搭載型の電気バスを導入し、2011年10月29日から本格運行を開始する。同社では「資源の徹底的な有効利用」を環境保全活動のひとつの柱に据え、バリューチェーン全体を通じた省資源・省エネルギー活動を行っている。今回、こうした活動の一環として民間企業で初めてリチウムイオン電池搭載型の電気バスを導入するものだ。
 同電気バスは、早稲田大学理工学術院・教授の紙屋雄史氏の監修のもと開発された"短距離走行・高頻度充電"の新型電気バスである。従来の電気バスの課題である電池の搭載容積や重量を大幅に削減し、工場見学用バスの運行状況、などの条件にも適していることから導入に至ったものだ。当面は、天然水工場の見学ツアー"天然水ガイドツアー"(往復約1.6km)を運行する意向だ。
バスの内部は、電池搭載部を実際に見ることができるよう一部スケルトン加工を施し、搭載するリチウムイオン電池を緊急時の電源としても使用できるよう、家庭用コンセントをバス内に設置する。電力は、天然水南アルプス白州工場の太陽光パネルの発電も利用することで、電力製造から走行に至るまで徹底した省エネルギーに貢献している。
 早稲田大学が取り組む電気バスの研究・開発は、過去に環境省、経済産業省、NEDOなどのモデル事業に指定されている。今回の運行開始以降も、走行データを同研究室に随時フィードバックするなど、社会全体への普及に向けて協力を行っていく考えである。