キッコーマン:豆乳飲料を製造する新工場建設
2011.10.30
キッコーマンは、100%子会社であるキッコーマンソイフーズの成長する豆乳市場に向けた生産体制強化のため、現在、イトシアが所有する五霞工場を取得し、新工場を建設する。主に豆乳飲料を製造する予定で、これにより豆乳飲料の生産体制を強化し、顧客の幅広いニーズに応えていく考えである。
豆乳市場は、健康志向の高まりや食生活習慣改善を意識する消費者から、大豆の有効成分を手軽に摂取できるとして順調に拡大している。2010年の豆乳生産量(農林水産省調べ)は、20万9000トンと10年前の約3.9倍(5万4000トン/2000年)、3年前の27%増(16万5000トン/2007年)の伸びを示しており、今後さらなる成長が見込まれている。
同グループの豆乳事業は主力の「調製豆乳」のほか、「おいしい無調整豆乳」や豆乳飲料シリーズなどの紙パック入り豆乳製品(各200ml、1L)が好調に推移し、加えてチルドカップを使用した新商品や新容器(TGA)を採用した調製豆乳500mlなど市場活性化に向けた商品を発売してきた。新工場建設により今後、豆乳市場の拡大に伴う需要増に備える狙いだ。