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大日本印刷:環境配慮の循環型軟包材工場が竣工

2011.11.10

n_20111110_01.jpg 大日本印刷、紙器や液体紙容器などを製造する田辺工場(京都府京田辺市)に隣接する"軟包材"の新工場を建設した。生産するのは機能性に優れたフィルムを使用した袋やパウチ、チューブなどのパッケージで、食品や日用品、医療品などに幅広く利用されている。2011年11月9日に竣工し、操業を開始する。
同社が取り組む環境保全活動一環として、新工場では熱エネルギー源に「ヒートポンプ技術」を採用する。印刷工程では、そのヒートポンプから得られる熱媒体と、同社が独自に設計・製作した乾燥装置を組み合わせることにより、石油や天然ガスなどの石化燃料を使用しない。
 これにより電力使用量も抑えられることから、CO2の排出量とエネルギー使用量を大幅に削減する。また環境対応プロセス技術の確立により、生産工程で発生するVOC(揮発性有機化合物)を回収し、「溶剤のリユース」と「溶剤の燃焼熱リサイクル」を図るなど循環型工場を目指している。
 同社では植物由来のバイオマスフィルム「バイオマテック」や透明で高いバリア性を持つ「IBフィルム」を用いたパッケージ製品の開発を進めており、新工場ではこうした環境配慮製品を製造するとともに、水性印刷などの環境にやさしい印刷・加工技術も積極的に取り入れている。