サッポロビール：ベトナムにロンアン工場が竣工
2011.11.28
サッポロインターナショナルの関係会社であるサッポロ・ベトナム・リミテッド（Sapporo Vietnam Limited）は、2010年7月から約52億円を投じて建設を進めていたサッポロベトナム ロンアン工場（年間製造能力4万kl）が、2011年11月24日に竣工した。日本のビールメーカーとしてベトナムでのビール工場建設は初めてとなり、サッポログループにとっても初めての海外での建設となる。
同工場では今後、国際戦略商品である「サッポロ プレミアム（Sapporo Premium）」の製造を開始し、ホーチミン市内を中心としたマーケティング展開に着手する意向である。サッポログループは、2016年をゴールとした「新経営構想」のローリングプラン「グループ経営計画2011-2012」で、2011年から2年間を成長軌道確立の期間に位置付けている。
国際事業では高価格帯の「サッポロ プレミアム」ブランドを軸としたプレミアム戦略で、北米やアジア、オセアニアを中心とした環太平洋エリアでの事業拡大に取り組んでいく考えである。今回の工場竣工により、日本とカナダ、ベトナムに自社工場を確保することで強固なマーケティング拠点を構築し、グループが強みを持つ北米とアジアで強力に事業拡大を図っていく。
東南アジアの戦略では、ベトナムを「サッポロ プレミアム」販売拡大のための橋頭堡と位置付け、地の利を最大限に活かしながらアジア周辺諸国へも進出していく計画である。それに伴い、ロンアン工場では、順次生産能力の増強を図り、2019年には15万klの生産能力を実現させる予定である。
