石屋製菓:商標権侵害で差止請求訴訟
2011.11.29
石屋製菓は2011年11月28日、吉本興業ほか2社を被告として、札幌地方裁判所に、商標権侵害等に基づく差止請求訴訟を提起しました。 これは、同社の代表商品である「白い恋人」を模倣した「面白い恋人」について、その販売を禁止するとともに廃棄を求める訴訟である。
「白い恋人」は昭和51年の販売開始以来、30数年にわたって北海道の土産として高い人気と知名度を得てきた。同社は「『白い恋人』の人気と知名度を守れるか否かは、当社のような中小企業にとって、将来の存続に関わる問題と考えています」とコメントしている。
問題の「面白い恋人」は、「白い恋人」の商品名を丸ごと含んだ過去に例のないもので、パッケージデザインも含め「白い恋人」を模倣したとも十分に考えられる。同社では、当初は大阪の限られた店舗で、一時的に販売されているものと理解し、静観していたようだが、その後、徐々に販売網を拡げ、近畿圏に限らず広い範囲で常設販売されるようになったことから、「白い恋人」のブランドを守るため提訴に踏み切ったものだ。