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小野薬品:米レセプトス社と創薬の共同研究提携

2011.12.14

 小野薬品工業は、Receptos,Inc.社(レセプトス)と、生理活性脂質が関係するGタンパク質共役型受容体(GPCR)の拮抗薬の創製を目指し、共同研究契約を締結しました。同契約締結により、同社はレセプトス社に対して契約一時金を支払うとともに、提携期間中の研究資金および研究開発の進捗に応じた成功報酬を支払うというものだ。
 レセプトス社は研究資金の提供を受け今後、独自の技術基盤を駆使し、創薬標的として選択したGPCRの結晶構造の解明を目指す。同社は、レセプトス社が解明する構造情報を基に、その低分子拮抗薬の創製に取り組むとともに、同提携により創製される化合物を全世界で独占的に開発・販売する権利を有する。
 レセプトス社最高経営責任者であるFaheem Hasnain氏は、「今回の提携では、小野薬品がこれまでの研究開発で培ったノウハウと、レセプトス社がスフィンゴシン−1−リン酸受容体領域で培った専門知識を上手く融合できる創薬標的として、生理活性脂質が関係するGPCRを選択しました。更にレセプトス社は、この提携を通じて一定の資金を得ることができることから、基盤技術の価値をより高めるとともに、独自の医薬品候補化合物の開発パイプラインも拡充してまいります。」と述べている。
 
(※)レセプトス社は、GPCRの立体構造などの情報を基に創薬を進めるバイオ製薬企業。リードプログラムとして、多発性硬化症や炎症性腸疾患を含む自己免疫疾患を対象としたベスト・イン・クラスとなるs1P1低分子作動薬を有しており、2012年の第1四半期にフェーズ1臨床試験を完了する予定。s1P1作動薬の創製では、s1P1受容体に関する独自の高分解能タンパク結晶構造情報が利用された。