エイブリィデニソン:業界初の総合的な製品保証を実現
2011.12.26
エイブリィ・デニソン・ジャパンは、同社のグラフィックス製品に関して納品後から加工から施工、廃棄までの一連の製品サイクルでの製品機能を保証する「ICS保証プログラム」を提供する。粘着フィルム業界では初めとなる試みで、2012 年1月から開始する意向である。同グラフィックス製品の事業は2012年1月に設立される新会社「エイブリィ・デニソン・ジャパン・マテリアルズ」に移管される(2011年12月19日発表)。
ICS(Integrated Component System)とは製品組み込み型システムのことであり、同社では各種用途に応じた看板・サインやビル装飾用のグラフィックス製品(粘着フィルム)を提供しているが、これらの製品が同社が推奨する加工及び施工条件下で、意図した製品性能を発揮する製品であることを保証するプログラムである。プログラムには3種類の保証体系(「一般製品保証」「パフォーマンス保証」「プラチナ保証」)がある。
これらの保証を適応するには、保証内容が記された「保証条件」、製品・施工・加工の条件下で保証耐久年数の一覧を記した「耐久説明書」、そして製品取扱方法をまとめた「ユーザーマニュアル」のそれぞれの内容を事前に確認することになる。
プログラムの主な特長は、1)主要プリンターメーカーの販売する100機種以上のインクジェットプリンターと30種類以上のインクに対応する。国内はもとよりアジアや北米、欧州など海外での案件にも適用が可能である。2)3種類の保証体系による明確な保証内容で、使用される製品と保証内容、保証期間、適合条件、申請者に応じて3種類の保証体系(「一般製品保証」「パフォーマンス保証」「プラチナ保証」)を整備し、小規模案件から大規模プロジェクトまで幅広く対応する。加工や施工方法はもとより製品の特長や注意点などを記したユーザーマニュアルにより、保証内容が明確になる。
また、加工や施工条件に応じた耐久年数を一覧化した「耐久説明書」が提供される。同社では、より画像データに近い正確な色の再現を可能にする「ICC プロファイル」の無償ダウンロードサービスを、専用ウェブサイト上で2012年1月から開始することとしており、今回の「ICS保証プログラム」の提供と併せてグラフィックス製品の顧客満足度の向上に努めたい考えである。