アトラスHD:AGIワールドとショアウッドパッケージングが合併
2012.01.16
アトラス・ホールディングスは、インターナショナルペーパーとの間で両社の消費者包装ソリューション事業を統合する契約を締結したと発表した。これにより、AGIワールドとショアウッド・パッケージングは「AGIショアウッド」の社名となり、世界最大級の特殊包装企業として北米、欧州、アジア、中南米で事業を展開することになる。
ショアウッド・パッケージングの拠点は現在、中国を除いてすべてAGIショアウッドの一部となっている。中国事業に関する部分は、政府認可と登録の移行を経て完了する予定である。これにより、AGIショアウッドはアジアでの2ケタ成長を支援するため、700万米ドルを投じて中国・広州工場を大幅に拡張する。従来インクと水性コーティング剤で印刷可能なハイデルベルグの「CX 102 8+L UV」リソグラフ印刷機も導入する。ショアウッド・パッケージング前社長のMike Ukropina氏がAGIショアウッドの社長兼最高経営責任者(CEO)に任命された。
Ukropina氏が率いる経験豊かな経営陣は、AGI北米事業の前CEOでAGIショアウッド北米事業CEOに就任するMark Caines氏と、AGI欧州事業の前CEOでAGIショアウッド欧州事業CEOに就任するTony Garnish氏、ショアウッド・パッケージングおよびIPフードサービス・アジア前ゼネラルマネジャーでAGIショアウッドのグローバル・グラビアおよびアジア事業CEOに就任するLucy Tzou氏、アトラス・マテリアル・ホールディング・コープの前CFO(最高財務責任者)でAGIショアウッド執行副社長兼CFOに就任するDon Eldert氏で構成される。
主要な消費者包装分野には、エンターテインメントおよびメディア、タバコ、美容およびパーソナルケア、化粧品および香水、ヘルスケアおよび医薬品、消費者向け電子製品、ゴルフ、製菓および高級食品、飲料品、特殊グラビアなどがある。新会社では世界で約4000人を雇用し、北米、欧州、アジア、中南米の24カ所で製造施設を運営することになる。
8つのクリエイティブ・サービス・オフィスも米国、英国、フランス、オーストラリアで運営している。5つのプラスチック射出成形事業を米国、英国、ドイツ、ポーランドに保有し、アトラスは統合されたAGIショアウッドの米国事業の100%、米国外の事業の60%を所有する。AGIショアウッドの米国外の事業はインターナショナルペーパーが40%を所有する。
(※)AGIショアウッドと同社の製品およびサービスに関する詳細については<http://www.agishorewood.com>を参照。