NTTドコモ：らでぃっしゅぼーやの公開買い付け
2012.01.31
NTTドコモは、らでぃっしゅぼーやの公開買い付けを実施した。同社とローソン、らでぃっしゅぼーやとの3社は2012年1月30日、この同買付成立を前提とした業務提携及び資本提携の検討につき合意したと発表した。同社ではらでぃっしゅぼーやが展開する商品やブランドと、スマートフォンやタブレット機などのモバイル端末やそれらが提供するサービスを組み合わせることによる相乗効果に期待している。
らでぃっしゅぼーやは有機、低農薬野菜と無添加食品の会員制宅配サービスを行う会社である。らでぃっしゅが取り組む「食の安心・安全への取組み」「高齢化社会に向けたソリューションの提供」「環境保全・農業問題への対応」などの社会的課題でも、同社の経営リソースを投入することでデジタル系ビジネスの本格展開を進めていく考えであり、それらが今回の公開買い付けによる子会社化の事由である。
株式公開買付には、らでぃっしゅぼーやも賛同の意を表明しており、買付が成立した場合には同社の子会社となる。また、すでにらでぃっしゅぼーやと各種業務提携を締結しているローソンに対しては同社から最大で20％の株式を公開買い付け価格で譲渡する意向で、ローソンとともにらでぃっしゅぼーやの株主になるような資本提携関係を検討している。
公開買い付けの成立後、ローソンを含めた3社間の資本業務提携が確立されれば、物流機能の効率化や共同物流センターの構築、物流ノウハウの融合などが行われる予定である。また同社では「タブレットやモバイル端末を活用したマーケティングの高度化」「ケータイでの簡易決済による利便性向上」などのモバイル端末部門での展開や、「高齢化社会・買い物弱者への問題解決手法の提案」に対しても3社のリソースを活用して取り組まれる予定である。
