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ニュースフラッシュ

ハイデルベルグ:東北復興支援ポストカードカレンダー

2012.02.02

 本誌2011年11月号でも紹介したが、ハイデルベルグ・ジャパンは「IGAS 2011」(2011年9月開催)で「復興支援コーナー」を設けて、福島と宮城、岩手各県の印刷工業組合理事長から寄せられたメッセージとともに、「東北復興支援ポストカードカレンダー」や子供たちが描いた「チャイルドペイント」をあしらったペーパー貯金(募金)箱を会場で印刷・後加工して来場者へ積極的に配布した。
 「東北復興支援ポストカードカレンダー」は、イラストレーター和田誠氏をはじめ多くの印刷関係者の協力によるもので、"東北のために"と「できることを一つひとつ続けたい」というみなの思いが1つのカタチとなったものだ。「避難所にはカレンダーがない」というニュースを聞きプロジェクトをスタートさせたものである。
 同プロジェクトには、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)事務局長の大迫修三氏がオーガナイザーとして参加し、イラストには「週刊文春」の表紙で有名な和田誠氏の作品を使用した。和田さんは2011年4月から毎週10枚、20週にわたって描き続けた絵を「東日本大震災チャリティーイラストレーション」として販売し、その収益金を義援金として送る活動をしていた。
 そのチャリティーイラストレーションの中からマザーグースの連作16作品を使用し、印刷用紙は竹尾、箔と箔型はクルツジャパン、抜き型はティーディーエス、パッケージデザインは河原紙器がそれぞれ協力し、印刷と後加工を「IGAS 2011」での印刷実演用サンプルとして同社が行った。通常、展示会が終わると、残った印刷サンプルは捨てられてしまうが、それを「ポストカードカレンダー」として東北へ届けることで、同時にムダがない取り組みとしたものだ。
 「IGAS 2011」の終了後の2011年10月5日に、同社のスタッフが福島県二本松市に開設された浪江町役場を訪問し、町長の馬場氏にカレンダーを手渡した。2011年10 月4日〜14日の10日間、仙台市内で開催された日経報道写真ギャラリー「記憶 忘れてはいけないこと」の会場では、図録購入者にカレンダーが進呈され、また日経新聞社やNPOのシニア人財倶楽部などを通じて、仮設住宅で暮らす人たちにも直接届けられた。
 2011年12月に入ってからは「ふんばろう東日本支援プロジェクト」のボランティアの人たちの力を借りて、東北3県各地で開かれたクリスマス会や餅つき大会でのプレゼントとしても配布された。同社には、被災地の子供たちやお年寄りから喜びと御礼の手書きなどが届いているという。
 
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