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ニュースフラッシュ

三菱樹脂:業界初、バイオプラ共押出多層フィルム

2012.02.16

  三菱樹脂は、ハムやソーセージなどの食品包装を中心に広範な分野で使われている共押出多層フィルム「ダイアミロン」で、植物由来プラスチックであるポリ乳酸(PLA)を原料の一部(25%以上)に使用した環境配慮型の「ダイアミロンMF Pタイプ」を開発し、2012年2月中旬から販売を開始した。
 共押出多層フィルムの深絞り包装用途で、植物由来プラスチックを原料に使用した製品は業界初となる。同製品は、プリマハムが発売する「キッチンライフシリーズ」の包装材として採用されている。
 同開発では、強度にやや劣るポリ乳酸(PLA)層の物性を補うために、フィルム構成の設計と特殊な原料配合により、従来品とほぼ同等レベルの耐久性を確保した。植物由来のプラスチックを原料の一部に使用することで石化原料(枯渇性資源)の使用量削減と温暖化ガスの排出抑制につながるため、より環境に配慮された包装フィルムといえる。
 日本バイオプラスチック協会(JBPA)が認証する「バイオマスプラマーク」を取得し、プリマハムが2012年3月1日に全国販売を開始する「キッチンライフ ロースハム」及び「キッチンライフ ベーコン」の2品目のパッケージとして採用される。