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ニュースフラッシュ

三菱樹脂:海外向け業務用食品包装ストレッチフィルム

2012.02.21

 三菱樹脂は、スーパーマーケットなどで精肉や鮮魚を包装する食品包装用ストレッチフィルムで、添加する物質の種類や溶出量を規制する欧州及び中国での規格に適合したポリオレフィレン系のストレッチフィルムの新グレード「ダイアラップスーパーPHM」を開発した。海外市場開拓に向けた戦略製品として、2012年4月から欧州及び中国向けに販売を開始する。
 近年、日本の小売・流通業、外食産業は、積極的な海外展開を進めており、スーパーマーケットなどで使用される業務用食品包装ストレッチフィルムに対する現地需要は年々高まっている。同社は食品包装ストレッチフィルムの国内トップメーカーとして、「ダイアラップ」のブランド名でポリオフィレン系やポリ塩化ビニルのストレッチフィルムを供給してきたが、こうした海外での需要の伸長に応えるべく、欧州や中国で制定されている食品包装材に対する規格に適合した製品の開発を進めてきたものだ。
 「ダイアラップスーパーPHM」は、欧州のEU規格の最高ランク(ファクター1)及び中国のGB規格に適合したポリオレフィン系ストレッチフィルムである。食品包装フィルムで脂分の多い加工食品などを包装した場合、極微量ながらも包装フィルムの成分が溶出することが確認されており、日本と同様に欧州や中国では食品の安全性の確保を目的に、添加する物質の種類やその溶出量について独自の規格を制定している。同社では、こうした規格に適合させるため、従来品と同等レベルの包装適性を保ちつつ、原材料の選定や配合量の最適化を図ったものだ。
 
(※)EU規格:欧州での食品包装材料の要求項目(使用可能な物質の種類や溶出量)に関する法令規格。規格値は5段階に分かれて、溶出量の最も少ないファクター1に該当する包装フィルムは、油、脂質、油漬けされた保存食などを始めとした、全ての食品を包装することが可能。ファクター2〜5に該当する包装フィルムは包装できる食品に制限が加わり、上位のファクターの対象とする食品を包装することができない。例えばファクター3の包装フィルムは、ファクター3〜5の食品群を包装できるが、1と2を包装することはできない。GB規格:中国での食品包装材料の要求項目(使用可能な物質の種類や溶出量)に関するGB(強制国家標準)規格。