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サントリー:濁手山つつじ文洋酒瓶入り限定「響35年」

2012.03.22

n_20120322_03.jpg サントリー酒類は、人間国宝の14代酒井田柿右衛門氏が手がけた色絵磁器の名品に、希少な超長期熟成ウイスキーを満たした「響35年 十四代酒井田柿右衛門作〈濁手山つつじ文洋酒瓶〉」(700ml、希望小売価格100万円、桐箱(銘入り)、高台、包み布付)を150本の数量限定で、2012年3月21日から発売する。「響」は、1989年に創業90周年を記念して誕生した同社ウイスキーの最高峰のブランドである。
 複雑かつ繊細で優美な味わいが特長で、国際的な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で、「響30年」がこれまでに4度「ウイスキー」部門での最高賞「トロフィー」に輝いている。その原酒の品質の高さとブレンドの技術の精巧さが、世界でも高く評価されている。
 今回発売する「響35年」は、日本の磁器発祥の地である佐賀県有田町で約400年もの伝統を誇る柿右衛門窯の当主、14代酒井田柿右衛門氏が丹精こめて作成した器に、同社伝統の技を引き継ぐチーフブレンダー輿水精一が特別にブレンドした珠玉のウイスキーを満たした特別限定品である。
 同社が保有する多種多様な樽原酒の中から、酒齢35年以上、長いもので46年におよぶ超長期熟成のモルト原酒を厳選してヴァッティングし、35年以上熟成を続けた秘蔵のグレーン原酒を丁寧にブレンドしたものだ。豪華な花束や熟した果実などの甘く華やかな香りが立ち上がり、続いて優雅なシェリー香、伽羅を連想させるウッディーな香り、蜂蜜やバニラを思わせる甘い香りが次々と湧いてくる。口当たりは重厚にしてまろやかで、ミディアムボディーの豪奢なコクが楽しめる。
 ボトル〈濁手山つつじ文洋酒瓶〉は工芸界の至宝、14代酒井田柿右衛門氏が「響35年」のために特別に想を練り、丹精こめて一瓶一瓶造形した洋酒瓶である。「濁手(にごしで)」とは、柿右衛門窯特有の温かな乳白色の磁肌を表す言葉で、この濁手と色絵、そして余白とが柿右衛門様式の3大要素とされている。〈濁手山つつじ文洋酒瓶〉には、この「濁手」の乳白色の磁肌に、九重山麓でスケッチした山つつじが咲き匂うかのように描かれているほか、茶筅(ちゃせん)型の端正なフォルムの高台部分と首部分には、アクセントとして地紋が配されている。
 
(※)14代酒井田柿右衛門氏...昭和9年、酒井田正(まさし)として佐賀県有田町で誕生。祖父、十二代酒井田柿右衛門、父、酒井田渋雄。昭和33年、多摩美術大学を卒業し、十二代および父渋雄氏に師事。「じいさんからは絵具を、おやじからはロクロを仕込まれました」という。昭和38年、祖父の逝去(84歳)にともない父渋雄氏十三代柿右衛門を襲名。昭和46年、柿右衛門製陶技術保存会結成。濁手の技法が重要無形文化財の総合指定を受ける。昭和57年、十三代逝去(75歳)。正氏、十四代柿右衛門を襲名(48歳)し、柿右衛門製陶技術保存会会長就任。平成13年、色絵磁器の分野で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。平成17年、旭日中綬章受章。