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ニュースフラッシュ

北海道コカコーラ:世界初の設備導入のマルチPETライン

2012.03.09

 北海道コカ・コーラボトリングは、総工費約42億円を投じて2011年10月から進めていた札幌工場の新マルチPETラインの増設が完了し、2012年3月16日に竣工する。炭酸や無糖茶、ミネラルウォーターなどの280ml〜2LサイズのPETボトルに対応し、年間約800万C/Sの製造能力を持つ。同ラインの最大の特徴は、これまでの薬剤殺菌に代わり電子ビームの照射よる殺菌方法を採用した点である。
 過酢酸、過酸化水素水などの薬剤を使用した殺菌方法に比べて、薬剤および洗浄水が不要となる。電子ビーム殺菌方式の導入は国内で3ヵ所目だが、ミネラルウォーター以外の炭酸や無糖茶、スポーツ飲料などに適用するのは世界初となる。またボトル搬送にモノブロック形式を採用している。
 従来はボトルブロー機から殺菌・充填機までは長いコンベアでつながれていたが、ボトルブロー機と殺菌・充填機が連結され、コンベアがない形式である。これにより省スペース設計やローコストが実現する。さらに、ラベルの原材料を薄肉化を実現するロールラベル技術と異形ボトルに適したシュリンクラベルを1台で兼用できるロールオンシュリンクラベラーを採用している。これも、PETボトル飲料での実用化は日本初とある。