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ニュースフラッシュ

伊藤忠商事:カルビーと中国にスナック製造会社設立

2012.04.11

 伊藤忠商事は、カルビーおよび康師傅方便食品投資(中国)有限公司と、中国でのスナック菓子の製造会社を設立することで合意した。2012年7月をメドに合弁会社を設立し、2012年度中の工場稼動及び商品販売を予定する。合弁会社では、カルビーが技術・ノウハウを提供し、康師傅投資と共同で商品開発を推進するものだ。
 中国のスナック菓子市場規模は約1500億円ともいわれており、年平均10%以上で成長を続けている。1人当たり消費量はまだ先進国の100分の1以下だが、中国の経済成長に伴う生活スタイルの変化に伴い、今後も長期にわたり2桁成長が続くと予測されている。
 康師傅グループは中国の即席麺・飲料最大手であり、その物流網・販売力を利用して早期にブランドの確立を目指したい考えである。具体的には事業開始後5年以内に、中国スナック菓子市場シェア10%の獲得を目標とする。康師傅投資は、同社が出資をしている頂新(ケイマン)ホールディングの傘下企業であり、今回のスナック菓子製造事業への参入は頂新グループと加速して展開している中国での食品及び小売市場への取り組みの一環である。
 また川上の食料資源供給体制作りとして、中国国内での農産物の大供給地で、安全・安心な食料を安定供給する仕組みの構築に取り組んでいる。将来的には合弁事業への馬鈴薯などの原料供給体制を構築することで、中国国内でのグローバルSIS戦略を展開していく方針である。