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ニュースフラッシュ

資生堂:アルゼンチンで化粧品を販売開始

2012.04.26

 資生堂は、日本ブランドとして初めて中南米市場の強化に向け、アルゼンチンで化粧品販売を2012年5 月から開始する。同国の高級化粧品販売で実績のある代理店「グレタ・グループ」を通じ、欧米市場を中心に同社が長年培ってきたプレステージマーケティングを展開し、全世界共通の高級化粧品グローバルブランド「SHISEIDO」のメーキャップ、スキンケアなどを販売する。
 これにより、資生堂化粧品の販売は世界89の国と地域(日本含む)、中南米市場ではブラジル連邦共和国やメキシコ合衆国、コロンビア共和国、パナマ共和国を加えて5ヵ国となる。同社は、「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指し、「成長軌道に乗る」ことをとテーマとした3ヵ年計画(2011〜2013年)に取り組んでいる。
 成長の牽引となる海外事業では、中国に続く次の成長エンジンづくりとして、新興国への対応強化を進めている。なかでも、高い経済成長を続ける中南米市場では、2010年11月からコロンビア、2011年1月からパナマで販売を開始し、資生堂ブランドの売上やプレゼンスの拡大を進めている。
 一方、日本に続き世界3位の化粧品市場であるブラジルでは、2012年5月から100%子会社の「資生堂ブラジル」を通じて、北米の子会社ブランド「ベアミネラル」を投入し、同グループとしての取り組みを強化していく考えである。アルゼンチンは、ブラジルに続き、南米第2の新興経済国として、2003年以降、8年連続のプラス成長を続けており、個人消費を拡大している。
 化粧品市場では、南米諸国の中でも第2位の市場で、地元資本の高級化粧品専門店の販売網が整っており、欧米の大手化粧品ブランドが本格的に事業展開を行っている。2010年度の同国の高級化粧品市場規模は、前年対比プラス3割の1億2700万ドル(約100億円)と好調を示しており、この時機をとらえ、同社ブランドの投入を行うものだ。
 1977年に創業した「グレタ・グループ」は、アルゼンチンを含む南米南部に計4ヵ国(チリ共和国、ペルー共和国、ウルグアイ東方共和国)で輸入化粧品の販売、マーケティングを手掛ける代理店で、主にプレステージブランドを取り扱っている。販売は、高級化粧品のカウンセリング販売に実績のある店舗を厳選し、初年度2012年は約15店、翌年20店以上に取扱いを拡大する予定である。