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オムロン:合弁でSI会社を設立

2012.04.24

 オムロンは、杭州通霊自動化股分有限公司(HTL)との合弁で中国・杭州市に、システムインテグレーション(SI)会社「欧姆龍通霊自動化系統(杭州)」(OTA)を設立した。資本金は約7億7000万円で、同社の中国統括会社が51%出資するものだ。顧客との関係が強いSI事業を通じ、機械制御を核としたマシンオートメーションの現場ニーズを吸い上げて、中国での提案力の強化につなげたい考えである。2014年12月期に30億円の売り上げを目指す。
 HTLはオムロンの有力代理店の1つで、特に成形機や紡績機械、包装機械産業に強く、そのSI部門をOTAに統合するものである。これに伴いOTAは、HTLから引き継いだ中国国内13拠点、70人体制で2012年6月にも営業を開始する予定である。
 OTAは、顧客へのコンサルティングから機械周辺の安全や品質・生産性向上や省エネルギー化も含めたMAソリューションを提案する一方で、SI時に必要となる専用の部品、配線具なども、自社での企画・開発を視野に入れている。中国における成形機や紡績機械、包装機械は、今後の輸出産業としても有力視されている。拡大成長する市場で、機械制御に関しては低コストだけでなく、高精度や高速性への要求も高まっており、同社ではOTA設立で、HTLの販路やエンジニアリング機能を取り込むことで、同分野へのアプリケーション対応力を高めたい考えである。同時に、現地での商品開発などにも反映させる。
 同社では、中国を工場自動化機器の注力市場と位置づけており、投資を積極化しており、営業拠点の拡大やサポート体制の拡充を前倒しで進めているものだ。中国・台湾地域での売上高は2011年3月期に約390億円と、年率2ケタの成長を想定する。