UCC：ユナイテッドコーヒーを買収
2012.04.25
UCCホールディングスは、スイスのユナイテッドコーヒーを買収することを発表した。買収額は約500億円で、同社では過去最大の買収規模となる。2012年5月中に全株式を取得する予定で、同社は、ユナイテッドの持つ広範な販売網や生産拠点を生かすことで、世界最大の欧州コーヒーマーケット（世界の約35%）をはじめ本格的な海外進出に乗り出すものだ。
今回の買収により、同社はレギュラーコーヒー販売量が前期比約1.8倍の約16万8000トンとなり、海外の売上比率は現在の3％前後から約20％となる。世界ランキングでは現在の8位から3位にアップすることになる。欧州では今後、レギュラーコーヒーや無糖飲料などを展開する意向である。ユナイテッドのM&Aによる事業拡大の経験やノウハウなどを生かし、同社ではさらにM&Aによる成長に注力していく考えである。
ユナイテッドは欧州の独立系大手コーヒー焙煎・卸売会社で、イギリスやフランス、スペイン、オランダなど欧州5カ国に生産・販売拠点を持ち、北欧や東欧にも輸出している。2011年度の連結売上高は4億2194万ユーロ（約453億円）で、イギリスやフランスなど主要5カ国でトップクラスのシェアを持っている。
