《包装セミナー》第11回JCRUIES開催
2012.05.17
次世代に伝え残したい
設計デザイン43年の経験と知恵
本誌の掲げる「パッケージングの未来を考える」のに、急速に進むグローバリゼーションとあの「3・11」の視点は欠かすことはできないものである。シングルス世帯の増加や少子高齢化を背景にした人口減少といった"変化"が、これらかの内需のゆくえを決める。それは、同時に日本だけに止まることではなく、先進諸国が共通して抱える課題である。そして新興国も、時を待たず直面することは間違いない。
"「3・11」の視点"とは何かと言えば、「絆」の言葉に象徴される他者への思いやり、配慮といった"心の使い方"である。パッケージだけに止まるものではないが、包装・容器開発では、サステイナブル(sustainable)やコンビニエンス(convenience)、ユーザビリティ(usability)などの具現化が求められている。日本は、その課題を先取する国であり、「課題先進国」と称する所以でもある。
ジェイパックワールドではこうした視点から、パッケージに関わる企業や団体・組織が、「海図なき時代」と言われるプロダクトマーケットのグローバリゼーションに乗り、的確に航路を選びながら求める新大陸への到達を約束する、羅針盤かつレーダーとなる存在を目指している。「ジェイクルーズ(JCRUISE)」は、それを具現化した1つで、新しい価値創造のための"開発アプローチ"や"戦略な営業"などを学ぶ、次世代を担う包装人のための"セミナー&懇親会"である。
第11回目は、「包装・容器の設計デザイン」をテーマに、そのリーディングカンパニーである吉野工業所で、長年にわたり設計デザインの指揮を執り続けてきた嶋田伸治氏に講師を担当いただく。先にも触れたが、国内に止まらず世界全体が大きな価値転換の時を迎えており、どのような未来を描くにも自らの原点を知ることが大切である。
嶋田氏が走り抜けてきたのは、まさに日本は高度経済成長期の只中にあって、世界から「Japan as Number One」と評されたほどの時代である。日本の包装産業や技術は、そうした希にみる経済伸長の勢いの中で成長し、光と影を合わせた様々な経験を重ねてきたといえる。いうもでもなく、それが現今の包装産業のベースであり、技術を生み出す母胎となっている。
嶋田氏の実経験を通じて、現代の淵源である歴史と知恵に学ぶことは、次の未来を拓ゆく大きな力になるに違いない。懇親会では嶋田氏の人柄に触れながら、さらに数々の経験に裏打ちされた知恵に迫りたい。
【開催概要】
[日時]2012年8月3日(金)16:30?20:30(開場16:00)
[場所]一世会館(シャン・ドゥ・ソレイユ)
東京都千代田区内神田1-10-6(TEL.03-5281-0333)
[内容]〈セミナー〉16:30?18:00
「次世代に伝え残したい 〜設計デザイン43年の経験と知恵」
講師:嶋田伸治氏(SIMNET DESIGN OFFICE代表)
〈懇親会〉18:00?20:30
[会費]18,000円(税込)
[主催]ジェイパックワールド株式会社
お問い合わせ、お申し込みはセミナー事務局まで。
TEL. 03-3630-1759 / E-mail. info@jpackworld.com