MIT:付着しにくいコーティングの新技術を開発
2012.05.30
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、ケチャップやマヨネーズをスムースに取り出せるガラスおよびプラスチックボトルの内面コーティングの新技術を開発した。「ほぼ1滴も容器に残すことなく簡単に取り出せる」と研究チームはコメントする。
MITのクリパ・バラナシ教授のチームが新開発したコーティング「リキグライド(Liquig lide)」である。同チームは、もともと発電所の蒸気タービンに水滴が付くのを防ぐ塗装膜の開発を目指していた。「リキグライド」の原料は食用成分を合成したもので毒性はなく、これを容器内に吹き付けると中見が簡単に滑り出てくるようになる。たとえコーディングを剥がれて食べたとしても安全性に問題はないという。
これにより容器としての利便性だけでなく、リサイクルも容易になるとともに、食品の無駄を減らすこともできる。2年以内に実用化できる見通しで、食品以外にも化粧品の容器などにも応用が見込まれる。現在、ボトルメーカーと交渉しながら特許を出願し、新会社を設立する予定であり。最高経営責任者(CEO)にはMIT大学院生が就任する。
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