キリンビバレッジ:大型PETボトルラベルの薄肉化
2012.05.28
キリンビバレッジは、自社およびグループ工場で製造する大型PETボトルのラベルを、2012年秋までに感熱式からグルー式ロールラベルに全て切替え、PETボトルラベルの薄肉化を推進する。リサイクルペット原料を60%混合した薄肉18μmラベルを、2012年4月から「生茶」ブランドなどの一部に順次導入する意向である。
2012年夏以降、PETボトルをリサイクルして新たなPETボトルに再生する仕組みの1つであるメカニカルリサイクルシステムを導入し、メカニカルリサイクルPET原料と植物由来PET原料を組み合わせたPETボトルの採用を開始する。今回、自社およびグループ工場で製造する大型PETボトルのラベルを感熱式からグルー式ロールラベルに全て切替える。
グルー式ロールラベルにすることでラベルの薄肉化でき、これまでの感熱式ラベルに比べて最大で約35%のCO2排出量を削減することができる。また、「生茶」ブランドなどの一部には、リサイクルPET原料を60%混合した薄肉18μmのグルー式ロールラベルの導入を順次開始する。これまでの感熱式ラベルに比べて約40%のCO2排出量を削減することができる。
今後は、グルー式ロールラベルに切替えたことで可能となる環境負荷の少ないフレキソ印刷の導入拡大や、リサイクルPET原料の混合比率を高めるなどの検討も行い環境負荷の低減に取り組んでいく考えである。 2003年6月に、従来のPETボトルの約3分の2に軽量化された42gの「ペコロジーボトル」を「キリン アルカリイオンの水」2L PETボトルに初めて採用した。
飲用後に、「ペコッとラクにつぶせる」ことから空容器を分別排出する際の顧客の負担を軽減し、リサイクル促進につながるPETトボトル先駆けとして導入したものだ。その後、「生茶」や「アミノサプリ」等にも採用を広げ、2008年4月からは、1.5lPETボトルの一部に導入を拡大している。
2010年には、持ちやすく注ぎやすいユニバーサルデザインを実現したNew「ペコロジーボトル」に進化させ、35gまたは38gの大型容器として、全ての家庭用2L PETボトル商品に導入する。「生茶」ブランド2L PETボトルの一部には、植物由来PET原料の使用も開始している。2012年4月からは、輸入ミネラルウォーターブランド「ボルヴィック」500mlに、植物由来PET原料を使用した「green bottle」を、世界で4ヵ国目として日本での採用を開始した。
また2012年夏以降には、日本で初めてとなるメカニカルリサイクルPET原料と植物由来ペット原料を組み合わせた環境配慮型2L PETボトルを、「生茶」ブランドの一部から導入する意向である。