• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 大日本印刷:軟包装製造工場をベトナムに新設

ニュースフラッシュ

大日本印刷:軟包装製造工場をベトナムに新設

2012.05.16

 大日本印刷(DNP)は、日用品や食品向けのフィルム製パウチやチューブなどの"軟包装"を製造する工場をベトナムに新設し、2013年4月に稼動開始を予定する。DNPでは、1972年にインドネシアのジャカルタに現地企業との合弁会社としてPT DNP Indonesia(DNPインドネシア)を設立し、パッケージの製造・販売を開始している。
 DNPインドネシアは、現地のニーズにきめ細かく対応しながら、DNPが培ってきたパッケージ製造の技術・ノウハウを活かしたコスト競争力のある高品質な製品を、東南アジアを中心に世界各国に供給している。特にバリア性など付加価値の高い軟包装分野で、インドネシアでの過半数のシェアを獲得しているほか、近隣諸国への輸出にも注力し、東南アジアを代表するパッケージメーカーとなっている。
 一方、ベトナムは、若年層の比率が高く約8700万の人口を擁し、毎年5〜6%の高い経済成長が続いている。インドシナ半島の物流拠点として多くの企業が進出するなど、今後も順調な市場の拡大が見込まれている。これまでDNPインドネシアは、ベトナムに製造拠点を構えるグローバル企業にインドネシアから製品を供給してきたが、短納期対応や生産拠点の複数化によるリスク分散などの要望を受けていた。
 今回DNPとDNPインドネシアは、こうした要望に応えてベトナムのホーチミン市近郊のビンズン省に新会社を設立するとともに、軟包装の新工場を建設することになったものだ。新会社は、DNPインドネシアと連携を図りながら、東南アジアでのパッケージ事業の拡大に取り組んでいく考えである。
 工場は、シャンプーの小分け袋(サシェット)のほか、柔軟仕上剤や洗剤などのスタンドパウチ、歯磨きや化粧品などのラミネートチューブの原反などの製品を生産し、インドシナ半島と近隣諸国のグローバル企業や系企業、ローカル企業に供給する。また優れた機能性を保持しつつ、フィルムの薄肉化を図るなど、環境負荷やコストの低減を実現するとともに、ベトナムをはじめとしたインドシナ半島各国の風土や生活様式に合わせたパッケージの開発にも取り組んでいく意向である。
 同社では、新会社でのパッケージ製品の製造・販売により、5年後に50億円の売上を見込んでおり今後、成長が見込まれる東南アジアでの事業拡大に向けた体制の強化を図っていく考えを示す。