東洋水産:北海道向け即席麺工場など集約
2012.05.24
東洋水産は、かねて進めてきた札幌市内から小樽市への即席麺工場並びに営業拠点の移転を、2012年5月上旬に完了した。移転後の新工場は「北海道工場」、営業拠点は「北海道支店」と名称が変わる。1994年には石狩第1冷蔵庫を、2002年には生麺・魚肉ハムソーセージ製造工場である石狩東洋を設置しており、移転先用地はこれらに隣接している。
2011年5月の着工で2012年4月に竣工し、稼動を開始している。新工場は、大型直線ラインによる効率化で製造能力が約2割向上し、商品の安定供給体制の強化につながる。石狩東洋は2012年3月1日で東洋水産に吸収合併し、「北海道工場 第2工場」と名称を変更している。
2012年5月上旬には営業拠点の移転も終えており、即席麺・生麺・魚肉ハムソーセージ商品の大規模生産拠点と、北海道地区限定商品開発を行う研究部門、営業部門、冷蔵部門が一箇所に集約したかたちとなる。製販一体の地域に根ざした事業展開で、道内全域に向けたマルちゃん商品の発信力強化と、サービス向上を努める考えである。
また道内限定即席カップ麺の「赤いきつねうどん北海道」や「やきそば弁当」など一部のパッケージには、"北海道工場竣工記念"のマークを付けて展開し、広く顧客へのPRを進めていく。工場内には、「やきそば弁当」の製造工程を視察できる見学通路を設置しており、小・中学校の社会科見学などの利用が2012年秋頃から予定されている。