キリンビール：国内最軽量330mlワンウェイびん開発
2012.06.13
キリンビールは、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として日本山村硝子と、国内最軽量となる140gの炭酸飲料向け330mlワンウェイびんを共同開発した。これまで同社の有する同容量のワンウェイびんとしては、170gが国内最軽量びんであったが、形状の工夫と成形条件の最適化によりそれから重量を約2割軽減したものだ。従来びんに比べて、製造時のCO2排出量は1本あたり23gの削減となる。
軽量化にあたり、口部の内側をへこませる成形方法を開発し、強度を維持するために金型の形状と成形条件の最適化を図ることで、接触部分の肉厚を確保している。びん底のコーナー部の曲面径を大きくし、成形の際に肉厚を確保しやすい形状とする。今回は軽量化以外でも、口径を33mmと広めに設定することで、口当たりがよく香りが広がる広口びんにしている。
また500ml缶と胴径で高さを揃えるなど、小売店の店頭での陳列の利便性も追求する。同社では、「大地の恵みを未来につなぐ」の環境スローガンのもと、良質な原料、上質な水、やさしいパッケージ、地球環境との共生の4つのこだわりを中心に環境の取り組みを進めている。
（※）同パッケージング技術開発センターは、これまでリターナブルびんの軽量化や缶蓋の縮径化など、環境に配慮した様々な容器を業界に先駆けて開発。ビールびん（リターナブル大びん）の外表面にセラミックコーティングを施し、従来の大びん（605g）より21％軽くした国内最軽量大びん（475g）を独自開発。蓋の口径を小さくした「204径缶」を採用。上蓋の小口径化だけでなく胴部の薄肉化を進め、「209径缶」と比べ約29％軽量化し、アルミの使用量を削減など。
