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ニュースフラッシュ

ハイデルベルグ:ハイデルベルグ本社会長兼CEO交代

2012.07.24

n_20120724_03.jpg ハイデルベルグ社は、現・会長兼CEO のベルンハルト・シュライヤー氏の任期(2013年中頃に終了予定)を延長せず、2012年末をもって退任することを決定した。シュライヤー氏は、約13年間に渡り同社の経営に携わってきたが、今期をもって経営権を次世代へと引き渡すことになったものだ。
 これからの数ヵ月で、同社では新しい戦略を策定し、継続的な利益成長が見込めるように事業を再構築する。加えて、今春開催された「drupa2012」で2012/2013年度の第一四半期分として受注したオーダーは、ここ4年間の第一四半期では最高となることから、会社経営に新たな弾みをつける上でもCEO交代の絶好のタイミングと判断したものだ。
 次の最高経営責任者(CEO)には、ゲーロルト・リンツバッハ氏(56歳)が任命(2012年9月1日から)された。同時に、シュライヤー氏より2012年末までに、移行がスムーズにいくよう業務を引き渡す予定である。
 同社の監査役会会長のロベルト・J・ケーラー氏は「私はハイデルベルク社のCEOであるベルンハルト・シュライヤーの功績に対して、心より感謝しています。最高経営責任者(CEO)としての13年を含む計37年間に渡る彼のキャリアの中で起こった、2つの世界的経済危機や印刷業界の構造的な激変の中で、彼は大きな業績を会社に残し、また業界を導くことに成功しました。特に昨今の非常に厳しい状況の中、彼はハイデルベルグ社を伝統的な印刷機メーカーから印刷メディア業界のソリューションおよびサービスプロバイダーへと変貌させました」と述べている。
 そして、「ハイデルベルグ社は、グローバルマーケットリーダーであり、その最先端の技術と顧客への距離感の近さは世界的にも有名です。我々は会社の戦略的な方向転換を敢行し、更なる利益性回復に向け、ゲーロルト・リンツバッハという国際的にも経験豊かな後継者に出会えたことを大変嬉しく思います。また、マネジメント業務や資本市場の専門知識業務に長年携わってきたリンツバッハは、ハイデルベルグ社の将来を成功への道へと導いてくれることでしょう」と続けた。
 
(※)ゲーロルト・リンツバッハ氏(1956年生)は、化学の学位を取得し、1985年にドルトムント工科大学で化学工学の博士号を追加取得。卒業後、フランクフルトでデケマ研究所の研究グループの責任者として働きはじめ、その後のプロセス産業での最初の仕事として1988年にマッキンゼーに入社、様々なプロジェクトを担当。1991年にはドイツ・ヘキスト社の経営企画チームのメンバーとなり、のちにこの部門を担当。この期間中、彼はヘキスト社の新しい企業構造の基礎を築いた"Aufbruch94"チームの一員でもあった。その4年後に彼は、同社の繊維事業(トレヴィラ社)を担当するビジネスユニットのグローバル最高経営責任者(CEO)に就任。1999年にリンツバッハはアベンティスの設立の主導的な役割を果たし、グローバルな最高経営責任者(CEO)になり、2003年まで米国に拠点を置くセラニーズ・アセテート・グループの社長になった。 また、米国で2003年〜2005年に織物繊維部門インビスタを担当。2005年3月1日、ドイツのホルツミンデンでシムライズ社の会長兼最高経営責任者(CEO)に任命。リンツバッハは、2006年末の株式市場と2007年3月のMDAXでの成功へ導き、2009年6月の終わりに個人的な理由から退職。その後、ハンブルグのD+Sヨーロッパ社とその後継会社の取締役会最高経営責任者(CEO)および取締役会のメンバーに任命。