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ニュースフラッシュ

日立造船:電子線滅菌装置用エミッタの知的財産権取得

2012.07.05

n_20120705_04.jpg 日立造船(Hitz)は、2011年に米国のアドバンスド・エレクトロン・ビームズ社(AEB社)とPETボトル飲料向け電子線滅菌装置用電子線エミッタの国内での独占的な使用に関する商務契約を締結したが、このほどAEB社から電子線エミッタに関する知的財産権および製造設備を取得した。
 AEB社は、累計50億円以上を投資し、従来品より小型な低出力電子線エミッタを開発してきたが、同社はAEB社が開発した電子線エミッタにかかる74件の知的財産権と製造装置・検査装置、技術ノウハウを取得したものだ。これらの技術の取得により、納期の短縮やブラックボックスの解消を図ることができ、アフターサービスの向上および製品開発を加速させたい考えである。
 電子線エミッタ製造設備は現在、築港工場内への設置を進めており、同社が開発した電子線滅菌装置用ITB型(イン・ザ・ボトル型)エミッタの自社製造初号機を2012年内に完成させる予定である。また同技術を応用した医薬・化成品業界向け電子線滅菌装置の開発への展開も視野に入れる。
 今回取得した知的財産権の範囲は全世界が対象であり、今後は電子線滅菌装置の販売地域を世界中に拡大してく考えである。また電子線エミッタの利用可能な分野として、樹脂フィルムの印刷性能向上のためのキュアリング設備、バージンポリマーの共重合などへの応用が期待されており、これらの分野での技術開発や他社への技術供与を進めていく。