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ニュースフラッシュ

《編集部発》可食プラスチックの薄膜包装法

2012.07.10

 フランスの研究チーム(David Edwards代表)が、独自のパッキング法を開発した。可食用の薄い膜で野菜や果物、液体を包む方法である。膜は藻とカルシウムを組み合わせてできた可食プラスチック「Wiki Cells」である。一見すると、オブラートと玉ようかんとを組み合わせた感じである。
 
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 「Wiki Cells」は無味無臭だが、材料に包む食べ物を混ぜ込むことで、かたちや味を中味に沿わせることができる。外装はリンゴの皮のように洗うことができる。また生分解可性なので、土に埋めると分解する。
 研究所で、これまでに作られたのは、オレンジ風味の膜で包んだオレンジジュースとトマト味の膜で包んだスープ、ブドウサイズの膜に包んだワインなどである。ブドウサイズのワインは、口に入れるとプチっとはじけてワインの味が広がるという。
 現在、Edwards博士は、ヨーグルトメーカーや炭酸飲料メーカーなどの企業とともに、「Wiki Cells」を使用した食品の開発に全力を注いでいる。米国・マサチューセッツに専用の工場を作り、5年以内にはビジネスを拡大する計画である。すでに発売が決まる第1弾の商品は、「Wiki Ice Cream」という商品名のアイスクリームである。クッキーフレーバーの「Wiki Cells」の中に、アイスクリームを入れたものだ。