CKD:中国市場参入の高速ブリスタ包装機
2012.08.24
CKDは、成長を続ける中国の医薬市場に参入するため、長年国内で培ってきた包装技術を生かした、高速ブリスタ包装機「エコブリスタ FBP-600E-V」を開発した。2012年9月24日〜27日の4日間、中国の北京で開催される「CHAINA PHARM 2012」への出展に先立ち、2012年8月17日に小牧市にある本社工場で内覧会が行われた。
中国経済の中でも、医薬産業は特に高い伸び率を示しており、加えて改訂版GMPへの対応で中国での設備投資は増大すると想定される。それに伴い、中国市場では品質の向上が必至であり、それに対応できる設備が求められている。同社では、こうした状況を大きなチャンスと捉えて、高い技術力と豊富な経験を生かした新製品「エコブリスタ FBP-600E-V」を中国市場へ投入するものだ。
「FBP-600E-V」は、「安全・安心」をキーワードに高い生産性と環境性能の強みを生かして開発されたもので、機能を最適化することなどにより低価格を実現している。低価格でありながら、でき上がるPTP包装では日本品質を保持するものである。また"エコブリスタ"の名の如く、環境負荷低減という課題に対してCO2の削減を達成する。
今回、中国市場でも主流であるPTPシートを直接箱詰めする構造としている。機能を最適化することで簡単な操作性を実現し、新たに開発した中国向けの錠剤検査装置をオプション設定する。高能力の生産ラインでありながら、世界最小クラスの設置スペースである。
フィルムスピードは最大毎分12mで、打抜き回数は最大毎分300回となる。打抜きシート数では最大毎分600シート(最大6000錠/分)で、成形回数は最大毎分75回である。同社では、被包装品 錠剤・カプセルなどの医薬品用途として需要を拡大したい考えで初年度10億円(10台)で、3年後には30億円(30台)を目指す。