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ニュースフラッシュ

キリンHD:2011年の世界主要国のビール生産量

2012.08.09

n_20120809_03.jpg キリンホールディングスは、キリン食生活文化研究所が独自にまとめた2011年の世界主要国および各地域のビール生産量を発表した。世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づいたものである。この調査は1974年分から統計開始している。
 今回のまとめでのトピックスは、以下の3点である。
1)世界のビール生産量は、約1億9271万kl(前年比3.7%増)で、27年連続で過去最高記録を更新した。
2)地域別では、アジア(前年比8.6%増、構成比34.5%)が3年連続トップとなった。3位の中南米(前年比3.1%増、構成比16.5%)とともに生産量増加に貢献している。
3)国別では、中国(前年比10.7%増)が10年連続でトップで、アメリカ(前年比1.5%減)、ブラジル(前年比3.4%増)と続いている。日本(前年比3.8%減)は2010年同様の7位である。
 
n_20120809_02.jpg
 2011年の世界ビール生産量は、2010年より約694万kl増(前年比3.7%増)の約1億9271万klとなった。世界のビール生産量は、1985年以降27年連続で増加を続けている。対前年増加率は3.7%増で、世界金融危機発生直後の2008年(0.7%増)、2009年(0.9%増)と比較すると回復基調にあるといえる。
 地域別では、北米を除く全ての地域が対前年で増加している。3年連続トップのアジア(前年比8.6%増)は、中国(前年比10.7%増)、インド(前年比18.6%増)、ベトナム(前年比4.9%増)が増加に貢献した。3位の中南米(前年比3.1%増)は、9年連続で増加しており、2010年同様にブラジル(前年比3.4%増)が貢献した。
 北米(前年比1.5%減)は、4年連続で減少している。アフリカ(前年比7.5%増)は、南アフリカ(前年比4.3%増)、ナイジェリア(前年比11.3%増)が貢献し、11年連続で増加している。ブラジル(前年比3.4%増)は、2011年の18.2%の大幅増からさらに増加し、2年連続で3位となり、4位ロシア(前年比4.2%減)との差を広げた。
 トップ10の順位2010昨年と変化がなく、中国(前年比10.7%増)が10年連続でトップで、日本(前年比3.8%減)は7位となり、震災の影響や生活防衛意識の高まりが減少の理由と考えられる。2011年の世界ビール生産量を10年前と比較すると、約5,061万kl(35.6%増)の増加となっている。上位10カ国でみると、中国(118.0%増)はこの10年で2倍以上に増加しており、ブラジル(56.2%増)、ロシア(56.5%増)、ポーランド(56.8%増)も大きく増加している。
 
(※)日本の生産量では、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計。出典は各国ビール協会などへの独自のアンケート調査。The Barth Report Hops 2010/2011 (BARTH-HAAS GROUP)