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ニュースフラッシュ

アサヒビール:ニッカブランドから欧州限定ウイスキー

2012.08.02

n_20120802_02.jpg アサヒビールは、ニッカウヰスキーが製造するウイスキーの欧州向け輸出数量が好調に推移していることから、海外でのニッカブランドの育成を目的として、欧州限定商品「ニッカ カフェグレーン」「ニッカ ブレンデッドウイスキー」の2アイテム(500ml、700ml、参考価格35〜40ユーロ、30ユーロ前後)を、2012年9月10日から新発売する。
 ニッカウヰスキーブランドは、国際的なウイスキーコンクール「WWA」(ワールド・ウイスキー・アワード)や「ISC」(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)などで高い評価を受けていることから、特にフランス・イギリスを中心にした欧州で認知が高まっており、輸出数量が拡大し続けている。2012年1〜6月の欧州向け輸出数量は前年比125%で、年間輸出目標である3万5000C/S(1箱は700ml×12本換算)に向けて好調に推移している。
 同社は、欧州全域に販売網をもつ有力ウイスキー商社「メゾン・ド・ウイスキー」と直接販売契約を結んでおり、同社の販売網を介して欧州とその周辺国を含めた約30か国への輸出・販売を行なっている。今回新発売する2アイテムは、ニッカウヰスキーと同社が欧州市場向けに開発したものである。
 中味は、ニッカウヰスキーのブレンダーが新たに処方したサンプルの中から、「メゾン・ド・ウイスキー」とともに日仏でテイスティングを重ね、欧州のウイスキー愛飲家に向けて選んだものだ。パッケージでは、欧州で高く評価されている "シンプル"かつ"クール"な、日本の機能美を表現したデザインを採用している。
 「カフェグレーン」は、ニッカウヰスキー独自の「カフェ式連続式蒸溜機」で製造したグレーンウイスキーである。「カフェ式連続式蒸溜機」とは、日本で唯一ニッカウヰスキーが保有し、スコットランドでも希少となっている伝統的な蒸溜機だ。新型の連続式蒸溜機に比べて蒸溜効率がよくない反面、穀物由来の香味を残す風味豊かなグレーンウイスキーを生み出すのが特徴である。
 カフェグレーンならではの馥郁とした香り、なめらかな口当たりと甘みをもつこのウイスキーは、ニッカ独自の価値を提供するオリジナル商品である。「ブレンデッドウイスキー」は、ノンピートモルト、ライトピートモルトを使用したモルトウイスキーと、「カフェ式連続式蒸溜機」で製造したカフェグレーンをブレンドしたブレンデッドウイスキーだ。
 ノンピートモルトとは、原料の大麦を乾燥させて大麦麦芽にする工程の際に、ピート(草炭)を使わず、熱風で乾燥させるため、ピート由来のスモーキーフレーバーのない大麦麦芽のことをいう。ライトピートモルトはスモーキーフレーバーを少しつけた大麦麦芽で、この2タイプのモルトウイスキーを使用することにより、ほんのわずかにピートの薫るクセがなくやわらかい口あたりの味わいとなる。ニッカウヰスキーが保有する豊富な原酒の中からこれらのモルトウイスキーを厳選し、カフェグレーンとブレンドすることで、軽やかで伸びのあるバランスの良い味わいに仕上げている。