キリンビール:「フローズン<生>」の海外テスト展開
2012.08.02
キリンビールは、2012年8月上旬から日本国内で好評を得ている新食感の生ビール「一番搾り フローズン<生>」のテスト展開を、ハワイや上海、シンガポールで順次開始する。各国の情報発信拠点となる飲食店で販売し、「フローズン<生>」の海外市場での受容性や販売動向の確認を行うものだ。テスト販売期間は3ヵ月を予定である。
日本国内での販売開始以降、インターネットや口コミなどで話題となっており、海外の顧客や飲食店などから要望が多く寄せられており、"凍結攪拌"という日本発の技術にも海外メディアの注目度も高いことから今回、試験的に海外での販売を行うことにしたものだ。
海外でのキリンビールブランド全体の販売量(1〜5月)は、前年比約2割プラスと好調に推移している。中でも「一番搾り」は、「一番搾り製法」で作った高品質のブランドとして約40ヵ国で好評を得ている。今後も「一番搾り」ブランドを軸に、海外でキリンビールブランドの浸透を図っていく中で、テスト展開を開始するものである。
−5℃に凍ったフローズン状の泡が特徴で、生ビールを−5℃に凍らせる独自となる「凍結攪拌技術」によるものだ。氷の細かい粒からなるフローズン状の泡は、冷たくスムーズな口当たりで、生ビールの上に乗せた−5℃に冷やされたフローズン状の泡は約30分間フタの役割をして、ビールの飲みごろの冷たさを持続させる。
国内での取り扱いの飲食店は現在600店舗を超えており、ビール売上が前年比約5割増になる飲食店もあるなど好評である。2012年5月17日から全国主要都市(仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)で順次オープンしたコンセプトショップ「キリン 一番搾り FROZEN GARDEN(フローズンガーデン)」も、7月末で20万人を突破している。8月31日までの来店者数目標を、当初見込んでいた16万人から25万人に上方修正したところだ。
(※)凍結攪拌技術:当社独自の特許技術で、空気を巻き込みながら冷却、攪拌を繰り返し、冷たくきめ細かい泡を生成する技術。