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ニュースフラッシュ

伊藤園:大分県内での茶産地育成事業の拡張

2012.11.16

 伊藤園は、大分県および県内3市(臼杵市、杵築市、宇佐市)と2006年から大分県内で推進している茶産地育成事業が、当初予定の100ヘクタールに目処が立ったことから今回、新たに100ヘクタールの茶園を造成することに合意し、協定を締結した。
 同社独自の茶産地育成事業は、"契約栽培"と"新産地事業"に分かれ、1970年代から個々の茶生産者との間で、リーフやティーバッグなどの茶葉製品、「お〜いお茶」などの飲料製品に使用する茶葉を生産する契約栽培を行っている。また2001年からは、地元の自治体や事業者が主体となり、遊休地を積極活用して新たに茶園を造成する新産地事業を、宮崎県都城地区をはじめ各地で行っている。
 いずれも、同社は生産に関する技術やノウハウを全面的に提供するとともに、生産された茶葉を全量買い取る仕組みだ。大分県内での茶産地育成事業(新産地事業)は、2006年9月に大分県、臼杵市、杵築市との4者間で合意し、100ヘクタール規模の茶園の造成を推進している。すでに一部の茶園では茶葉の摘み採りが始まるなど、造成・生育は順調に進んでいる。
 2013年には当初の100ヘクタールの造成が完了する見通しとなったことから関係者で協議し、新たに宇佐市を加えた5者間で100ヘクタールの新たな茶園の造成について合意したものだ。これにより、大分県内での茶産地育成事業は200ヘクタール規模となり、都道府県単位では最大規模となる。
 大分県での茶産地育成事業(新産地事業)で生産された茶葉はすべて、茶系飲料のトップブランド「お〜いお茶」の原料として使用する。これまでと同様、地元の農業生産法人が事業主体として茶園の造成や管理・荒茶加工を、大分県農林水産部が事業の推進・栽培指導を行い、同社は栽培品種の選定、飲料用原料として生産するための技術提供および摘み採られた茶葉を全量買い取る。
 現在、契約栽培、新産地事業から成る茶産地育成事業は、全国で850ヘクタールとなっているが、同社では茶園総面積2000ヘクタール規模を目標に今後とも茶産地育成事業を積極的に推進していく考えである。