日清製粉:知多工場に新ラインを増設
2012.12.28
日清製粉は、臨海部に位置する知多工場に総工費60億円を投じ、日産320トンの小麦挽砕能力を持つ新ラインを増設する。2013年秋の着工予定で、2015年夏には完工する。これにより知多工場は日産980トンと国内でもトップクラスの大型工場となる。このライン増設と併せて内陸部に位置する名古屋工場の小規模な2ラインの操業を停止する意向だ。
知多工場(小麦粉サイロ収容力2400トン、立体自動倉庫収容力10万袋)は大型穀物船の接岸が可能な自社の専用岸壁と穀物サイロを有しており、長年培った製粉技術に先端技術も結集して新ラインを建設し、中部エリアでの生産を一段と知多工場に集約する。これにより高品質の小麦粉をより効率的に生産し、多様化する顧客のニーズにきめ細かく応えるとともに、安全、安心への取組みを推進していく考えである。
同社は2002年、鶴見工場に新ラインを増設したのに続き、2008年には東灘工場に新ライン増設し関東エリア、関西エリアでの大型臨海工場への生産集約を順次進めてきた。また九州エリアでも2014年の稼働を目指し、福岡新工場を建設中だ。知多工場に新ラインを増設することで、中部エリアでも加速化するグローバル競争に打ち勝つべく、着実にコスト競争力の強化を実現している。