凸版印刷:空気の力で自立するスパウトパウチ
2013.01.28
凸版印刷は、空気の力で自立する口栓付き液体製品用スタンディングパウチ「エアホールドパウチ」を開発し、2013年2月上旬から本格的な販売を開始する。パウチのサイド部分に、空気を縦方向に封入することで自立性の向上とハンドリング性を向上させたものだ。
見た目に美しいだけでなく、持ちやすさや注ぎやすさを向上させた液体製品用スパウト付きスタンディングパウチである。封入した空気が柱の役割を果たすため、パウチ上部が前後に倒れることなく店頭で美しい陳列を可能にする。
また液体の入ったスタンディングパウチは重く持ちにくく注ぎにくいといった課題があった。その点では、空気を封入した部分がハンドリング性を向上させる。また空気を封入した部分から簡単に開封して空気を抜けるため、廃棄時には小さく折り畳むことができる。
パウチ製袋の自動化では東洋自動機と提携し、同社はエアホールドパウチ本体を、東洋自動機はその充填機を提供する。同社では、清酒業界をはじめ他飲料や調味料、トイレタリー、理美容業界など液体製品を取り扱う業界に向けて拡販していく意向である。2013年度には5億円の売上を目指している。
(※)「エアホールドパウチ」は凸版印刷が登録商標出願中。