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ニュースフラッシュ

カゴメ:3年賞味の備蓄品用野菜飲料

2013.02.25

n_20130225_01.jpg カゴメは、災害時の備蓄品として提案する「野菜一日これ一本」(190g、希望小売価格115円)を2013年2月26日から全国で順次リニューアル発売する。賞味期限をこれまでの2年から3年に延長したメタル缶入りの野菜飲料である。190g缶は、栄養のバランスに配慮して30品目の野菜350g分を濃縮した野菜飲料である。
 同社では東日本大震災直後、被災地支援物資の1つとして野菜飲料を約100万本提供している。被災当初は、ミネラルウォーターや主食がわりになるパンなどの需要が高かったのに対し、避難生活が長期化する中で、被災地食の栄養バランスの乱れ(野菜不足・塩分過多によるビタミン不足・食物繊維不足)が問題視されるようになり、野菜飲料の需要も高まったと言われている。
 震災を経て、野菜飲料が日常生活での健康だけではなく、災害時の非常食として栄養バランスを整えることに貢献できると考え、備蓄品としても活用できるよう賞味期限を延長したものである。葉・果・茎・根の様々な種類の野菜をバランス良く使用しているので、不足しがちな野菜の栄養を摂ることができる。
 PETボトルのミネラルウォーターの賞味期限は2年だが、同商品は3年を賞味期限とすることで、備蓄品としてより利用しやすくしている。従来の商品設計に変更はないが、同社総合研究所の分析結果により、安全性に問題が無いことを確認したものだ。
 ただし賞味期限の1年延長にともない、栄養成分の一部について成分分解が進む可能性があるため、栄養成分表示を一部変更している。今後、家庭用だけではなく、行政などの備蓄品としても提案していく予定だ。従来の野菜飲料では認識されていなかった「野菜の保存食」としての価値を提案し、被災食として普及に努めていく考えである。