アサヒGHD：タイで現地企業と合弁会社を設立
2013.03.15
アサヒGHDは、子会社であるカルピスがタイ企業OSOTSPA（オソサファ社）とタイでの「カルピス」ブランドの飲料製品の製造とマーケティング活動を行う合弁会社CALPISOSOTSPA（カルピスオソサファ）の設立及び運営に関する合弁契約に調印したことを発表した。
カルピスは1997年にタイに進出し、タイ飲料市場で「カルピス」ブランドの飲料製品を展開し、そのブランドの浸透と販売拡大に取り組んできた。タイの清涼飲料市場は1兆円程度の市場規模があり、過去5年間、年平均5％程度で伸長していると見込まれる（出典：Euromonitor）。
2011年にはタイ主要都市で「カルピス」ブランドの認知度は約80％に達し、独自の味わいに対する高い評価を獲得している。2011年の洪水により工場が被災し操業を停止したことや、2012年に味の素からアサヒグループホールディングスへの親会社の変更があったことにより、タイ市場での新たな事業基盤の構築が課題であった。
今回、オソサファ社との協業による新たな事業スキームで、早期にタイでの飲料事業を再開することで、ブランド力を活用した事業基盤の強化を図りたい考えである。同社グループでは、今回のタイ市場での合弁会社の設立が東南アジア地域でのネットワークの拡大に繫がり、すでに強固な事業基盤を持つオセアニア地域及び中国を含めたアジア・オセアニア全域でのグループ清涼飲料事業の成長の可能性を拡大するものと期待している。
