• ニュースフラッシュ
  • ワールドビュー
  • 製品情報
  • 包装関連主要企業
  • 包装未来宣言2020

トップページ > ニュースフラッシュ > 《セミナー案内》第11回Jsalon(ジェイサロン)

ニュースフラッシュ

《セミナー案内》第11回Jsalon(ジェイサロン)

2013.05.21

 何事を成すにも「時」を知ることが第一だ。「春は花さき、秋は菓なる。春種子を下して、秋菓を取るべし」とは誰もが知る「時」の大事さである。巷では、私塾講師の「いつやるの?」「今でしょう!」というフレーズが流行している。そんな流行に沿わずとも、自然に身をゆだねて内なる声を聞きけば、自ずと「時」を知ることができよう。
 2013年の本誌のテーマは「新生」である。解釈の幅は広く、たとえば鴨長明の「方丈記」には、「行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし」との有名な書き出しがある。
 年齢や性別、身分や地位、権力や財産によらず、「時」の流れを止めることは誰人もできない。ドイツの詩人・ゲーテも「一秒一秒時は流れる」と歌っている。絶え間ない「時」の流れの中で、長明が「本の水にあらず」といった "変化"の本質とは何か。それが「新生」ではないかと思う。
 では、「新たに生み出すものは何か?」となろうが、それ何にしろ生み出す能力を持つのが女性であり、かつてない変化の只中にあるからこそ、その女性の力が生かされるというもの。とは言え、過去から未来へと継続した"行く川の流れ"の中にあるわけだから、男性の理解と協調は不可欠である。
 つまり、その臨界点に活動の場を置くのが新生「ジェイサロン」である。その第11回目となる今回はがらっと視点を変えてNGOとしても知られるグリーンピース・ジャパンの事務局長の佐藤潤一氏を迎えて開催する。少し刺激的な表現をすれば、"グリーンピースVSジェイパックワールド"となろうか。
 初めてお会いした講演の冒頭で、佐藤氏は参加者に向かい「グリーンピースにどんなイメージをお持ちでしょうか?」と率直な質問を投げ掛けた。もちろん、本誌を含め親しみのあるイメージを持つ人はほとんどいなかった。「シーシェパードと誤解されていませんか」とユーモアを込めたソフトな語り口で、活動内容についても分りやすく話してくれた。
 話す内容や人物印象は、最初に抱いていたイメージとは大きく異なるものだ。「みなさんは市場調査などを外部に委託することはありませんか。それはムダだと思います。そこに、これからのイノベーションのタネはないからです。是非とも気軽に、私たちの事務所を訪ねてください」と佐藤氏はいう。
 イノベーションのタネやブランド・商品開発などでの大事な視座は、現今の社会が抱える課題の中にあるということだ。そうした課題の解決を開発テーマとして掲げ、今までにない企業や団体・組織とのコラボレーションでムーブメント(需要創出でもある)を起こしていくというものである。
 その課題を、「グリーンピースに聞きに来なさい」ということである。社会に不利益をもたらす利己的な活動には徹底抗戦(少々過剰ぎみ)するが、その逆に社会貢献(課題解決など)を優先させる活動には積極的にエールを送りたいとの信条であるようだ。
 社会の課題解決といった点でも、「パッケージは大きな可能性を秘めていますね」との佐藤氏は、「個人としても日本の森林保全には高い関心を寄せています」と語る。たとえば日本の森林→パルプ→パッケージといった循環が保全の仕組みを生み出すようなコンセプトも1つである。
 
【開催概要】
[日時]2013年7月12日(金)14:00?17:30(開場13:40)
[場所]竹本容器本社 B1F(東京都台東区松が谷2-21-5)
[会費]15,000円(税込)
[内容]第1部〈講 演〉14:00?15:00
    「これからの開発視座 〜社会の課題解決を担うパッケージ力」
    講師:佐藤潤一氏(グリーンピース・ジャパン事務局長)
    第2部〈座談会〉15:15?17:30(自己紹介、意見交換など)
[主催]ジェイパックワールド株式会社
[協力]竹本容器株式会社
[問合せ・申込み先]ジェイパックワールド・セミナー事務局
    TEL:03-3630-1759 / Mail:info@jpackworld.com
 
【講師略歴】佐藤潤一氏(グリーンピース・ジャパン事務局長)
世界40ヵ国以上で活動する「グリーンピース」支部の中で、最年少の事務局長として2011年12月より現職。企業の本業を通じた環境保護を訴え、2013年1月には「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング社と2020年までに有害化学物質の使用全廃を合意。企業の社会的責任とNGOの役割について講演多数、訳書に「ゴミポリシー」(築地書館)、共著に「刑罰に脅かされる表現の自由」(現代人文社)がある。
 
【Jsalon(ジェイサロン)とは】
 様々な業種や立場を超えて、"パッケージ"で結ばれるはつらつとして女性の学びの場として開催してきましたが、2013年より"新生"として、感性の豊かな男性も加えてさらにネットワークの裾野を広げていきたいと思います。基本は変わらず経験や知恵を共有することで、新しいモノづくりで価値創造を目指す、自由な対話と学びの集いです。
 年に3?4回の開催を予定し、毎回経験談とその講師を交えた座談との2部構成で、担当講師の豊かな経験談に学ぶとともに、単なる聴講者ではなく誰もが主体者として意見を述べ、対話や場合によっては議論によってともに成長を目指します。