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ニュースフラッシュ

カゴメ:インドでトマト加工品の製造・販売事業

2013.05.01

n_20130501_02.jpg カゴメは、三井物産とRuchi Soya Industries Limited(ルチ・ソヤ社)と共同でトマト加工品の製造・販売事業会社を設立することで合意した。同社は三井物産と共同出資会社を通じて、同事業会社の株式の60%を取得する予定である。
 ルチ・ソヤ社は大手ルチグループの1社であり、インド国内における食用油脂・大豆粕等の製造・販売を手掛け、広範な物流・販売網を持つ最大手の企業である。これに同社のトマト加工品製造ノウハウと三井物産のグローバルネットワークを加え、3社の総合力を生かした事業展開を狙うものだ。
 インドは、中国に次ぐ世界第2位のトマト生産国であり、カレーのベースなどにトマトが使われているが、生トマトとしての消費が中心であり、国内のトマトの加工品化率は1%に満たない。トマト加工品の消費・市場は今後大きく拡大すると予想され、健康意識や食に対する意識の変化を背景に外食産業でも質の高いトマト加工品への需要が高まりつつある。
 同社はトマト加工品のパイオニアとして、長年トマトの研究成果や加工技術を培ってきた。業務用商品として展開するトマト加工品では、日本国内のみならず海外でもグローバルに展開する大手外食チェーンに商品を供給している。インドでもカゴメの強みを生かし、トマト加工品市場を開拓していきたい考えである。
 同事業では工場建設費に6億円を投じ、2014年7月から大手外食チェーンなどへのトマトソースなどの生産販売を開始する予定である。2015年以降には、ルチ・ソヤ社の販売力を生かし、家庭用商品の販売を行うことを計画しており、2018年の年間売上金額は60億円を計画する。
 今後、東アジアと東南アジア、インドの3大拠点を中心に、成長著しいアジア市場で、現地に根ざしたトマトの新しい価値を創造することで、食を通じた世界の人々の健康長寿への貢献を目指したい考えである。