アサヒビール:「カフェグレーン」を国内初
2013.05.17
アサヒビールは、ニッカウヰスキーが製造して欧州限定で販売する「ニッカ カフェグレーン」(700ml)を、2013年6月11日から国内で発売する。連続式蒸溜機「カフェスチル」で製造したグレーンウイスキーである。「カフェスチル」は、世界でも稀少な伝統的な蒸溜機で、穀物由来の香味を残す風味豊かなグレーンウイスキーを生み出すことが特長だ。
「カフェグレーン」とは、このグレーンウイスキーのニッカウヰスキーの呼名である。「ふくよかな香りとなめらかな口当たりと甘みを持ち、ニッカ独自の価値を提供する商品である。
2012年9月から欧州限定商品として販売している商品で、ニッカウヰスキーのブレンダーが、フランスの販売代理店である「メゾン・ド・ウイスキー」とともに日仏でテイスティングを重ね、欧州のウイスキー愛飲家に向けて開発したものだ。
発売以降、パリやロンドンなど主要都市のリカーショップを中心に、ユニークな味わいとシンプルでモダンなデザインが高く評価されている。また、まろやかな口当たりとココナッツを思わせる甘くトロピカルな風味で、ロックやストレートのみならずカクテルの材料としても多くのバーで採用されている。
今回、欧州での高評価を受け、日本のウイスキーファンの要望に応えたもので、国内向けに700mlびんサイズを発売するものである(欧州向け商品は瓶500ml)。
(※)カフェスチル:1830年頃に発明された連続式蒸溜機で、開発者であるイーニアス・カフェの名にちなんで「カフェスチル」と呼ばれる。初期の連続式蒸溜機で、現在では世界でも稀少。新型の連続式蒸溜機に比べて蒸溜効率がよくない反面、穀物由来の香味を残す風味豊かなグレーンウイスキーを生み出すことが特長。1963年にニッカの創業者・竹鶴政孝氏によって「カフェスチル」を導入。現在は、宮城峡蒸溜所に設置。
(※)グレーンウイスキー:主にトウモロコシや小麦、ライ麦などの穀類を原料にし、連続式蒸溜機で蒸溜。一般的なグレーンウイスキーはアルコール精製度が高いため風味が軽く、主にブレンデッドウイスキーの原酒として使用。グレーンウイスキーのみで瓶詰めされることは稀。