日清紡:完全制御型植物工場で栽培したいちご
2013.06.03
日清紡ホールディングスは、完全制御型植物工場で栽培したいちご「あぽろべりー」を2013年秋から関東・東海地方に出荷を開始する。2011年9月に徳島事業所で完全制御型植物工場による1万株規模のいちご栽培を国内で初めて成功させ、「あぽろべりー」との名称で出荷している。
2012年秋には同事業所の栽培規模を7万株にまで拡大しており、現在、徳島事業所で栽培している「あぽろべりー」は、主に製菓用として関西地方に出荷している。関東・東海地方からの引き合いも急増していることから今回、藤枝事業所に10万株の栽培設備を導入したものだ。
甘くておいしい一季成りいちごは、これまで初夏から晩秋にかけてはほとんど収穫することができなかった。この間、海外から輸入した酸味が強く小粒な四季成りいちごで代用しているのが現状である。年間を通じて質・量ともに安定した高品質な「あぽろべりー」を栽培し販路を拡大することで、いちごの新たな需要を喚起につながる。
(※)あぽろべりー...最先端の栽培管理システムを導入し、室温や空調、照明等を管理し、味や色に個体差がほとんどないのが特徴。衛生管理が徹底された環境で栽培し、洗わなくても安心して食べられる。