武田薬品工業:医薬品にバイオプラボトルを採用
2013.06.06
武田薬品工業は、医薬品の一次包装容器として植物由来PE製ボトル「バイオマスポリビン」を、高血圧症治療剤「アジルバ錠」容器に採用し、まずは500錠サイズの生産を開始する。
バイオマスポリビンは、サトウキビ由来のバイオエタノールを原料としたプラスチックを材料としているため、従来の石油由来ポリエチレン製ボトルと比較して、CO2排出量を削減することが可能となる。採用するバイオマスポリビンは、ボトル原料の90%以上に植物由来PEを使用し、バイオマスプラマークを取得した容器である。
同社は、水分透過や落下衝撃物性等の機能性および医薬品の品質への影響に関する検証を行い、従来のPE製ボトルと比較して機能性の点で同等であるとともに、医薬品の品質にも影響を及ぼさないことを確認している。
同社CMC研究センター所長のJames Morley氏は、「日本では初めてバイオマスポリビンを医薬品の一次包装容器として採用しました。温室効果ガスの排出量削減に努めることも企業としての重要な責務の一つと考えており、今後も環境に配慮した取り組みを推進してまいります」と述べている。
また「環境に配慮した素材を使用しながらも、従来と同等の品質を確保できる画期的な容器であり、環境保全に寄与するために現在、バイオマスポリビンを採用する製品の検討を進めており、今後切り替えを推進してまいります」と、製薬本部長の三輪哲生氏は述べている。