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三菱樹脂:清酒でDLCボトルの採用拡大

2013.08.09

n_20130809_01.jpg 三菱樹脂は、ハイバリアDLCPETボトルが白鶴酒造の「白鶴 サケペット まる」の2品(1.5L)の容器に新たに採用された。通常のPETボトルと比べて酸素などのバリア(遮断)性を向上させた同社技術のDLCPETボトルである。「白鶴 サケペット」はリニューアルもあわせて、2013年8月30日から全国で発売される。
 独自のDLC技術を用いたもので、通常の約10倍の酸素バリア性を有する。内容物の品質保持性に加えて軽量性や割れにくさなどが、ブランドオーナーのみならず、流通や小売を含めて高い評価を受けている。2010年以降、ワインや清酒などのアルコール飲料の容器として採用されており、その需要は大幅に伸長している。
 白鶴酒造社は、2011年9月に採用されて以来、4商品に採用されてきたが、今回「白鶴 サケペット まる」と「白鶴 サケペット すっきり辛口純米」で新たに採用されたものである。なかでも「白鶴 サケペット まる」はボリュームゾーンの商品でもあり、従来の紙パックやガラスびんに、PETボトルが加わることで、白鶴酒造では拡販を期待している。
 同社は、ボトルの旺盛な需要に対応するべく現在、平塚工場内に新たな製造ラインの設置工事を進めている。2013年11月に営業運転開始の予定で、今後も需要に応じた生産能力の増強を検討する。
 また清酒やワインなどの酒類に加え、食用油や調味料、ドレッシング、サプリメント、医薬品の容器向けに高機能なPETボトルを提案していくことで、新たな市場の創造に向けて取り組んでいく考えである
 
(※)DLC:真空状態にしたPETボトルにアセチレンガスを充填しプラズマを発生させることで、薄い炭素膜を内面に蒸着させ、酸素などのバリア(遮断)性を大幅に向上させる技術。一般的なPETボトルと比べ、酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性を有す。なお同技術はキリンビール等が特許を保有する。