カゴメ:中国で業務用トマト調味料事業
2013.08.19
カゴメは、業務用のトマト調味料の製造販売・仕入販売を行う可果美(天津)食品制造有限公司を設立し、2013年8月15日に中国での業務用トマト調味料事業に参入した。
中国での1人当たりの年間トマト消費量28.5kgのうち、27.5kgは生食用トマトの消費で占められており、調味料としてのトマトは今後大きく伸びる可能性がある。実際、食の洋風化や多様化の進展で、トマト調味料市場が急速に拡大している。
特に中食や外食などの業務用のトマト調味料市場は、市場規模は200億円を超え、年率20%の成長を示している。同事業は、中国で伸長するトマト調味料市場をビジネスチャンスと捉えたもので、今回の新会社の設立で新たな市場のニーズに応えたい考えである。
新しい生産拠点として、2014年8月までに約1.7億円を投じて自社工場を建設し、生産を開始する予定である。工場の敷地面積は約1,500平方メートル、最大生産能力は年産約3,000トンである。売上は2017年までに年間約3.9億円を計画する。2013年9月から、自社工場の稼働前までは協力工場生産品の仕入販売を行う。
同社は、業務用トマト調味料で日本国内のみならず海外においてもグローバルに展開する大手外食チェーンなどにも商品を供給しており、高品質のトマト加工品サプライヤーとして市場を拡大している。
中国での事業でも、トマト原料のグローバル調達ネットワークと国内で培った商品開発力、提案営業力を生かし、差別化意識の高い中国の外食・中食や中国に進出している日系企業のニーズに応えて市場を開拓していく考えである。