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キユーピー:フルーツ加工技術による高齢者食

2013.08.22

n_20130822_01.jpg キユーピーは、市販向け高齢者食「やさしい献立」から"果物で食欲喚起"をコンセプトにした2つの新シリーズ「とろけるデザート」(70g、参考小売価格150円)と「すりおろし果実」(100g、参考小売価格180円)を、2013年8月23日から全国で発売する。食欲の低下しがちな高齢者の"食べる喜び"につながる商品設計を重視したシリーズである。
 果物は年代が上がるにつれて、その購入金額が増加し、高齢者の嗜好に合う食品であることが分っている(総務省「家計調査」)。その一方で、果物には「かたい」「口の中で離水する」など食べにくい要素もあり、人によっては、「食べたいのに食べられない」という状況が予想できる。
 とろけるデザートは果汁と果肉を15〜24%配合し、果物のおいしさを実感できるゼリー状のデザートである。口残りしない果肉のやわらかさやとろけるような食感、なめらかなのど越しにこだわり、食べやすさに配慮したものだ。スプーンですくいやすくこぼしにくい物性と、適度な深さと角度をつけた持ちやすい容器を採用している。
 すりおろし果実は、果肉をすりおろしてなめらかに仕上げた、スパウト付きパウチ容器に入ったフルーツデザートである。果肉を74〜95%使用し、ゼリーでもジュースでもなく、果物そのもののおいしさを食べやすい状態に仕上げたもの。器に移して少しずつ食べることも可能で、各々の状態に合わせて使用できる。
 同社は、アヲハタのジャムづくりで培ったフルーツ加工の技術によって、高齢者が食べにくいとされる果物を、食が進む鮮やかな色合いとおいしさはそのままに食べやすく加工した商品を開発した。今後も高齢者の食にまつわる課題を探りながら、それらの解決につながるような商品を開発し、豊かな食生活の実現を応援していきいとしている。
 同社が2013年に調査した「果物の摂取意向アンケート」によると、60代以上が「好きな果物」は、上位から、「みかん」「桃」「りんご」「いちご」「バナナ」である。また「果物の加工品は、生の果物の代わりになると思うか」という問いに対しては、「そう思う」「ややそう思う」の合計と、「思わない」「あまりそう思わない」の合計がともに40%と、意見が分かれている。
 ただ、生の果物の代わりに加工品を利用することを肯定的に捉えている人が4割いると考えると、好意的な見方をする人が少なくないことが分る。
(調査概要:2013年、全体ベースN=3,167・うち60代以上N=633、インターネット)