キユーピー:「仙川キユーポート」開設
2013.09.17
キユーピーは、調布市の旧仙川工場跡地に、研究開発機能とグループのオフィス機能をあわせ持つ「仙川キユーポート」を2013年10月から開設する。渋谷区の本社機能を仮移転し、2015年末頃までに本社ビルを建て替え、現本社所在地に戻る計画を進めている。
同社は首都圏に点在するグループ17事業所のオフィス機能を仙川に集約し、業務の効率化を図りながら、グループ各社の連携が生み出すシナジー効果で市場展開力を高めていきたい考えだ。また研究開発や品質保証機能を融合し、"安全・安心のものづくり"を向上させるとともに、商品開発のスピードアップを図っていく。
今後はこれらの機能に加えて、地域貢献活動の一環として、2014年4月に地域住民と従業員が利用できる東京都認証保育所の開設を予定しているほか、6月には一般向けの見学施設を併設し、食を通じた顧客とのコミュニケーションを深めていく考えである。
地下1階、地上5階建ての建物全体を支えるのは、「キユーピー マヨネーズ」の網目模様を連想させるX型アウトフレームだ。外装デザインを兼ねた構造システムとしてのX型アウトフレームは業界初の試みで、六角形の外周と三角形の内周をあわせ持つ人の動線を考えた造形は、従業員同士のコミュニケーションの活性化を意識したものである。
各階にコミュニケーションエリアを設けるほか、オフィスと研究開発のフロアを交互に配したり、事業所間の壁を取り払うなど、働き方の変革を促す工夫も施している。仙川キユーポートへの移転は、事業所ごとに2013年10月15日より順次開始し、11月末までに完了させる予定である。