宝酒造:英国の日本食材輸入卸の経営権取得
2013.09.25
宝酒造は、イギリスの日本食材輸入卸会社であるタザキフーズ社の経営権を2013年9月19日付で取得した。タザキフーズ社の100%持株会社であるティー・タザキ社の全株式を、同社の欧州中間持株会社である宝ヨーロッパホールディングス(当社の100%子会社)が取得するという形になる。
タザキフーズ社は、ロンドンに本社を置く英国最大規模の日本食材輸入卸会社で、英国各地の日本食レストランや小売店に米などの日本食材や日本酒、調味料などを販売している。
また同社グループとも15年以上に及ぶ取引関係にあり、同社および米国宝酒造の「松竹梅」ブランドの清酒や「タカラ本みりん」などの調味料を販売している。グループでは、長期経営ビジョンならびに中期経営計画で海外事業を成長事業と位置付け、海外酒類事業と日本食材卸事業を2本柱として積極的な事業展開を行っている。
欧州では、2010年にフランス最大規模の日本食材輸入卸会社であるフーデックス社をグループに迎え入れて日本食材卸事業に参入している。また米国では、同社の米国最大の取引先であり、持分法適用会社でもある日本食材輸入卸会社のミューチャルトレーディング社が2012年に実施した第三者割当増資を引き受けることで議決権所有割合を24.2%から45.0%に高め、パートナーシップを一層強化している。
今回、タザキフーズ社をグループに迎え入れることで、世界での日本食材輸入卸ネットワークを拡大し、日本食材輸入卸会社間の協業による事業拡大を目指したい考えである。健康志向などを背景に、日本食は世界で注目を集めており、同社では、海外酒類事業及び日本食材卸事業を通じて、日本食文化を世界に広めるとともに、海外での積極的な事業拡大を図っていく意向である。