三菱樹脂:中国にポリエステルフィルム工場竣工
2013.10.29
三菱樹脂は、中国江蘇省蘇州市の光学用ポリエステルフィルムの製造・販売子会社の三菱樹脂ポリエステルフィルム(蘇州)社(MPFS社)の工場を竣工した。ポリエステルフィルム事業としては、日本(滋賀県)・アメリカ・ドイツ・インドネシアに続く5番目の拠点となる。
光学用ポリエステルフィルムの需要は、新興国を中心とした薄型テレビ(FPD)の販売台数の増加や表示画面の高精細・大型化に伴い、世界的に伸長し続けている。特に液晶パネルメーカーの新工場の立ち上げが進む中国が今後、世界最大の需要地(市場)になると予想される。
同社は光学用ポリエステルフィルムの世界トップメーカーであり、新たな市場の形成が見込まれる中国で同製品の生産・供給体制を確立することを目的に、2011年6月にMPFS社を設立し、工場建設を進めてきた。工場が完成したことから、現地で竣工式を実施したものである。
工場の生産能力は年産約2万2500トンで、生産されたポリエステルフィルムは主に液晶バックライトユニットのプリズムシートや拡散板のベースフィルムとして使用される。今後、中国で立ち上げたMPFS社を早期に軌道に乗せ、中国での生産販売動向や需要等を見極めながら、将来の更なる投資の検討を進めていく考えである。